ECで買われたのはどの商材?使われたのはどの決済?数字でよみ解くEコマース[2020年10月〜12月 futureshopサービスまとめ]
流通額は昨対比 152.51% と継続して大幅増加。中でも、在宅時間の充実を図るアイテムや生活必需品の他、外出にも気を使う状況のためか、イベント用スイーツを EC で購入する生活者も大きく増加しました。
また、新規利用も調査店舗で平均 172.53% 増加。EC 利用がますます拡大しています。
2020年10月〜12月運営状況
以下の業種が売上を大幅に伸ばしました。
(数字は昨対比)
在宅期間を充実させるアイテムが需要増
日用品雑貨・文具200.66%
イベント用のスイーツも EC での購入が増加
保存の利く重いものは EC で購入
生活者の EC 利用状況
EC注文件数
期間中の注文件数は昨対比157.32%となりました。
前回の調査と成長率は同程度(前回:166.15%)です。
継続して自社EC利用が増加しています。
表.各月注文件数の昨対比推移
購入単価の変化
期間通してほぼ変更ありませんでした。
また、これまでの調査と同様、PCはスマートフォンより2割程度、購入単価が
高い結果となりました。
表.各月の購買単価の変化
新規顧客利用状況(件数)
※期間中、新たに会員登録された顧客の利用を新規利用とみなしています。
・新規顧客利用の昨対比は期間平均172.53%。
・政府資料*では、2019年はBtoC 物販EC市場全体の2019年の伸び率は
8.09%(表内の表記と合わせると昨対比108.09%)と、大幅増です。
*「令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業
(電子商取引に関する市場調査)」(経済産業省)
・2020年10月の大きな変化は、昨年同月は消費税増税の影響から買い
控えが起こったためと推測します。
決済手段の変化
変わらず現金利用が減少しています。
※「現金・その他」とは、代金引換や店頭払い、後払い、銀行振込やコンビニ払い
などの決済を指します。
グラフ1:各月決済手段の割合/件数(調査対象店舗全体)
3種類の決済手段を提供している店舗だけに限定したのが、下記のグラフです。(n=332)
2020年は現金から他の決済方法に移行。ID・QR決済と現金決済の利用率が逆転しました。
クレジットカードも含め、キャッシュレス化は着実に進行しています。
グラフ2:各月決済手段の割合/件数(3種類の決済手段提供店舗のみ n=332)
考察
業種
・在宅時間増加による、生活充実を目的としたアイテムの需要が増加。
・スイーツなど、記念日用のアイテムもECでの購入が増加。
決済方法
生活者が決済方法を「クレジットカード」「ID・QR決済」「現金」から選べる場合、「ID・QR決済」と「現金決済」の利用率が逆転。「クレジットカード」も含め、キャッシュレス化へ着実に推移。