コロナ禍による緊急事態宣言は解除され、外出の機会が増えても、ECの利用は依然として拡大、習慣化していると読み取ります。今後、在宅期間が増加していくにつれ、ECが販売の場だけではなく、継続的なコミュニケーションの場としての役割が拡大すると考えられます。
2020年7月〜9月運営状況
以下の業種が売上を大幅に伸ばしました。
(数字は昨年同期間比)
変わらず生活必需品・日用品は大幅増
生活必需品、日用品
マタニティ199.32%
外出、着飾って人と会う機会も増加?
生活者の EC 利用状況
EC注文件数
期間中の注文件数は昨対比166.15%。
9月の落ち込みは昨年同月の消費税増税前の駆け込み需要による影響と推測。
4月~6月よりは成長率は低いが、昨年と比較すると大幅増。
参考値:BtoC 物販EC市場全体の2019年昨対比は金額ベースで108.09%
※経済産業省の令和2年7月に公開した「電子商取引に関する市場調査」から
表.各月注文件数の昨対比推移
購入単価の変化
9月は購入単価が上昇しているものの、昨年同月比は落ち込みを見せている。
→消費税増税では、駆け込み需要によるまとめ買いが発生したと推測。
表.各月注文件数の昨対比推移
新規顧客利用状況
※期間中、新たに会員登録された顧客の利用を新規利用とみなしています。
・緊急事態宣言解除後も、各月の新規顧客利用が昨対比2倍。
・EC利用の裾野拡大、そして習慣化のきざしを見せている。
表.新規顧客利用増加率(昨年同月比)
決済手段の変化
・現金利用の割合が減少。
・キャッシュレス・消費者還元事業が終了後もキャッシュレス決済が利用増加。
グラフ.各月決済手段の内訳
※現金・その他とは、代金引換や店頭払い、後払い、銀行振込やコンビニ払いなどの決済を指します。
考察
ECでの商品購入傾向が変化
・継続して生活必需品が購入される一方、外出する機会の増加を示唆。
・「小物・ブランド雑貨」の流通額の増加から、外出時の身だしなみに気を使う姿が読み取れる。緊急事態宣言解除後は外出だけではなく、人と会う機会の創出や増加が推測される。
EC利用の定着化
・実店舗再開が進む中、新規顧客利用が200%超を継続
・コロナ禍によって拡大したEC利用は定着化しつつある
・今後自社ECは販売の場だけではなく、継続的なコミュニケーションの場として、役割が拡大すると予想
PayPay(オンライン決済)が利用可能に
https://www.future-shop.jp/function/construction/paypay.html
物流プラットフォームサービス「Fulfillment by zozo」と連携開始
https://www.future-shop.jp/function/store/fbzoption.html
visumo for social curator for futureshopが利用可能に
https://www.future-shop.jp/tieup/visumosocialcurator.html
commerce creatorでも楽天ペイ(オンライン決済)が利用開始に
https://www.future-shop.jp/function/construction/checkoutrakuten.html
コロナ禍でどうなった?数字でよみ解くEコマース 〜futureshop 2020年4月〜6月利用状況まとめ〜