SEOはどのページから?キーワードをどう選ぶ?苦手意識にサヨナラ。今さら聞けないSEOの悩みも解決!第2回EC女子会レポート
- 2020.03.042024.01.30
ECに携わる女性たちが集まって、ネットショップの運用方法について学んだり、日々の悩みを相談し合ったりする「EC女子会」。
その第2回を2020年1月に東京と大阪で開催しました!
セミナーのタイトルは「オタク的SEOコンサルタントが語る『女子的最新SEOのススメ』」。
“趣味は SEO・Googleアルゴリズムの研究・検索結果の閲覧”と豪語する、根っからのSEOマニアである
デザインファミリーの大谷将大さんを講師に招き、自社ECサイトを運営する上で外せないSEOの基礎から実践的なノウハウまで解説していただきました。
2020年の新年会も兼ねて、料理やドリンクを楽しみながら女子トークに花が咲いた「第2回EC女子会」の様子をレポートします! ※記事は東京会場のレポートです。
目次
おしゃれなイベントスペースで開催、東京は約60人が参加
「第2回EC女子会」の東京会場は、渋谷区恵比寿にあるイベントスペース「EBISU SHOW ROOM」。
欧風のナチュラルな内観に、バーカウンターが備わった空間は女子会にぴったり。
SEOのセミナーは硬い話になりがちなので、リラックスして学べるようにオシャレな会場を選びました。
東京会場の参加者は約60人。有料にも関わらず、募集開始から数日で満席になるほどの人気でした。
苦手意識を持ちやすいSEOを「楽しく学ぶ」ためにEC女子会を企画
イベントの冒頭、EC女子会を企画したfutureshop社長の星野が挨拶に登壇。
「第2回EC女子会」のテーマに「SEO」を選んだ理由について次のように説明しました。
インターネットでビジネスをするなら、SEOを学んでおいた方が良いのは間違いありません。でも、「SEOは難しい」「SEOは面倒臭い」という印象を持っている方もいらっしゃると思います。
苦手意識を持ちやすいテーマだからこそ、リラックスして、オープンマインドで参加できる『女子会』で学んだ方が身に付きやすいはず。そう思ったので、今回のEC女子会のテーマはSEOにしました(星野)
挨拶の後は、「EC女子会」では恒例となった参加者同士の名刺交換タイム。
ほとんどの参加者が初対面だったにも関わらず、皆さんが積極的に交流しているようすが印象的でした。
約2分間の名刺交換タイムが終わっても会話が途切れないのは、第1回EC女子会と同じ。
勉強するだけではなく、横のつながりを作れることもEC女子会の魅力だとあらためて実感した瞬間でした。
▼第1回のEC女子会の様子はこちらから…
SEOコンサルタント・大谷将大さんが登壇
名刺交換の後は早速SEOセミナーがスタート。
講師を務めてくださったのは、ウェブサイト制作からマーケティング支援、SEO支援などを手掛け、futureshopのパートナー企業でもあるデザインファミリーの大谷将大さん。
「趣味はSEO・Googleアルゴリズムの研究・検索結果の閲覧」と豪語するほどGoogleの検索アルゴリズムを日々研究している大谷さんが、SEOの基礎から実践的な施策まで、「スタンダード編」と「マニアック編」の2部構成で解説してくださいました。
記事ではその一部をご紹介します。
Googleのアルゴリズムを研究し、日々の検索順位の変動を見てきた知見を踏まえて、初心者の方でもすぐに始められるSEOの方法をお伝えします(大谷さん)
キーワードの選び方は?どのページから手を付ければ良い?SEOの悩みを解決
セミナーの冒頭、大谷さんはSEOでありがちな悩みとして、
- 「どのキーワードを選べば良いか分からない」
- 「どのページから手を付ければ良いか分からない」
- 「どのような対策を行えば良いか分からない」
という3つの課題があると指摘。
その上で、キーワードの選び方や、SEOを行うページの優先順位といったSEOの基本を分かりやすく解説してくださいました。
キーワードの選び方
大谷さんはSEOのキーワードを探すポイントとして、最初からビッグキーワードで検索上位を狙うのではなく、
「ロングテールキーワード」で対策することが重要だと強調しました。
「ロングテールキーワード」とは、メインとなるキーワードと関連キーワードを組み合わせた複合ワードのこと。
競合が少ない「ロングテールキーワード」を発見できれば、短期間で検索上位を狙える場合があることを説明しました。
競合が多いビッグキーワードは短期間で検索順位の上位を狙うのは難しいですが、ロングテールのキーワードなら1日で検索結果の1ページ目に上げることも不可能ではありません(大谷さん)
「ロングテールキーワード」を探す方法として、
- Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
- KeywordTool(キーワードツール)
といったツールを紹介。
どちらもGoogleで検索されやすいキーワードや月間検索ボリュームを抽出できる無料ツールです。
※2020年2月現在の情報です。 ※すべての機能を使う場合は有料プランへの更新が必要となることがあります。詳細は各ツールのサイトをご確認ください。
この2つのツールを使えばキーワードを自分で探せるので、SEO業者にキーワード選びを依頼する必要はありません。(大谷さん)
まず改善するのは「カテゴリーページ」と「商品詳細ページ」
続いて大谷さんは、SEOを行う際に「どのページから手を付ければ良いか分からない」という悩みを抱えているEC担当者に対して、「まずはカテゴリーページと商品詳細ページを優先的に行うことが重要」と説明しました。
また、ECサイトの商品カテゴリーの分類がしっかりできていない場合には、「まずはカテゴリー分けを行うのがSEOの第一歩」と指摘しました。
「タイトル」「ディスクリプション」「見出し」を改善する
即効性があるSEOの方法として大谷さんが上げたのは、
- タイトルタグ
- ディスクリプション
- 見出し(hタグ)
上記の3つを改善すること。
狙ったキーワードをタイトルに必ず入れ、ディスクリプションにはページの概要を分かりやすく説明する文章を入れるなど、優先的に取り組むべき具体的な施策も大切ですが、SEOを意識しすぎずにユーザーにわかりやすい記述が最も重要ということを解説しました。
検索結果の上位に表示されているサイトは、タイトルやディスクリプション、見出しなどを細かく対策しています。
内部対策をしっかり行うことで検索順位は上がりやすくなります(大谷さん)
スライドは撮影OK。競合サイト分析ツールや施策の手順など、実務に役立つ情報が多数紹介されたため、メモがわりにスライドを撮影する参加者も目立った。
futureshop で構築したECサイトにオススメのSEO対策は?
デザインファミリーはfutureshopのパートナー企業であり、SaaS型 ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」で構築したショップさまのマーケティングやSEOのサポートも行っています。
大谷さんは「futureshop」で構築した自社ECサイトで即効性が高いSEOについても解説してくださいました。
「futureshop」の「ページ名設定」で一番下のチェックボックスを選び、狙ったキーワードを必ず入れる。
キーワードを文章の先頭に持ってくるとGoogleが認識しやすくなるので効果的。
検索結果画面におけるクリック率を上げるには、ページの内容が伝わる文章と、SEOで狙ったキーワードをディスクリプションに入れる。
ディスクリプションはSEOには直接的な効果はありませんが、ユーザーは検索結果一覧から対象となるサイトをクリックする前に読んでいる傾向があります。
そのためユーザーのためにわかりやすく記載しているサイトはクリック率が上がるので間接的な影響があります。
コンテンツをしっかり作っているサイトはカテゴリーページと商品詳細ページの「ページ名」と「ディスクリプション」を改善するだけでもSEOに大きな効果があります。
コンテンツはこだわって作っているのに、最後のタイトルやディスクリプションの基本的なことを施策していない企業様が特に多いです。(大谷さん)
SEO業者の見抜き方や検索アルゴリズムのトレンドも解説
セミナーでは、「SEO業者を選定する基準」や「悪質なSEO業者を見抜くポイント」など、
SEO業界に疑問を感じ、Googleアルゴリズムを調べたことがきっかけで、SEOが趣味になったという経緯をお持ちの大谷さんだからこそ、ユーザーよりのアドバイスを聞くことができました。
また、2019年にアメリカのトップSEOエンジニアが選んだ「Google検索の検索順位決定要因」のデータなど、貴重なデータも紹介してくださいました。
第2部は新年会!料理とドリンクを楽しみながら女子トーク
EC女子会の後半は、食事・ドリンク付きの新年会です。
2019年夏に開催した第1回EC女子会では、コーヒーとドーナツをご提供しただけでしたが、第1回の参会者さんから「参加者同士でもっと交流したい」「食事付きが良い」といった声を多数いただいたことから、第2回は食事付きのイベントになりました。
参加者のECサイトをその場で改善!
新年会の最中には、参加者のうち数社の自社ECサイトを大谷さんが実際に見て、その場で改善策をアドバイスする「SEO診断」も行いました。
イベント終了後も談笑が続く
新年会も含めて約3時間のイベントは、あっという間に終了の時刻。
最後は参加者や主催者など全員で一本締めを行い、イベントを締めくくりました。
第1回に続き、大変ご好評をいただいた「第2回 EC女子会」。
今回もEC業界で働く女性同士、リラックスして学んだり、本音で日々の悩みを相談したりできる場になったのではないでしょうか。
futureshop はECに携れる皆さまが集えるコミュニティ作りに、今後も力を入れていきます。
皆さまからのご要望があれば「第3回 EC女子会」も企画したいと思っておりますので、ぜひご意見をお寄せください。
▼ 第1回のEC女子会の様子はこちらから
▼ デザインファミリー 大谷さん考案 SEOチェックツール 「トレジャーSEO」の詳細はこちら。