EC運営者必見!Googleショッピング広告のメリットや始め方を紹介
- 2025.03.31
2025.03.31
「ショッピング広告はどのような広告なの?」「ショッピング広告を利用するメリットは?」このようにショッピング広告が気になっているECサイト運営者もいるのではないでしょうか。
広告には様々な種類がありますが、ショッピング広告は検索結果の上位に表示される商品画像付きの広告を指します。テキスト以外に画像や商品情報を詳しく掲載できるため、売上向上を期待できるのがメリットです。
本記事では、ECサイト運営者向けにショッピング広告を詳しく紹介します。メリットやデメリット、掲載手順も解説しているのでぜひ最後までご覧ください。
目次
Googleショッピング広告とは?仕組みや費用を紹介
Googleショッピング広告とは、Googleの検索結果ページの「ショッピングタブ」に表示される広告を指します。スニーカーやキャップなどと検索すると、上位に画像付きで商品が表示されます。
ECサイトの商品を画像や価格、ショップ名など詳しく表示できるのが特徴です。テキストだけでなく写真や商品の色、サイズなど詳細を掲載できるため、より購買意欲の高いユーザーにアプローチできます。
アパレルや食品など様々なジャンルで出稿できますが、下記のジャンルは出稿できない・もしくは制限があるため、注意が必要です。
- 成人向けコンテンツ(制限あり)
- 偽造品
- 危険な商品やサービス
アルコール飲料や薬品なども出稿に制限があるため、注意が必要です。またGoogleショッピング広告は基本的に有料ですが、現在は無料で開始できる方法もあります。
無料掲載は、Google検索のショッピングタブを中心に、Google画像検索やGoogle Discoverなどにも表示される場合があります。無料掲載は広告を配信できる範囲に制限があったり、有料広告が優先表示されたりする点に留意しておきましょう。
ショッピング広告とリスティング広告との違い
ショッピング広告の他に、リスティング広告も主流な広告のひとつです。
リスティング広告とは、検索結果の上位に表示されるテキスト状の広告を指します。検索結果の上下に「スポンサー」と表示されるのが特徴です。リスティング広告では、主にECサイトのURLや広告見出し、説明文などが表示されます。
ショッピング広告は、商品の画像やサイズなどを詳しく表示できますが、一般的にはリスティング広告は画像の表示はできません。また広告に掲載されるリンクにも違いがあります。
ショッピング広告のリンク先は、掲載されている個々の商品ページです。しかし、リスティング広告のリンク先は広告掲載者のサイトであることが一般的です。個々の商品にリンクを張りたい場合は、複雑な手続きが必要です。
どちらの広告を採用するか悩んでいる方は、双方のメリットやデメリットを理解して慎重に検討しましょう。
P-MAXについて
P-MAXとは、Google広告の全てのチャネルで広告を配信できるキャンペーンメニューを指します。「P-MAX」とは「Performance Max(パフォーマンスを最大化)」の略であり、AIを活用してほぼ自動で広告パフォーマンスを最大化できるのがメリットです。
P-MAXキャンペーンで配信できるチャネルは、下記の通りです。
- Google検索
- Googleショッピング
- Googleディスプレイ
- YouTube
- Discover
- Gmail
- Googleマップ
さまざまなチャネルに広告を配信できるため、今まで配信していなかった広告枠に配信することで、新しいユーザーにアプローチできます。
さらにAIによる機械学習を用いて広告の最適化を行うため、広告運用に関する知識が少ないEC運営者でも、成果につながりやすい広告運用が可能です。
P-MAXと通常のショッピングキャンペーンの違い
P-MAXと通常のキャンペーン(ショッピング広告)の違いは、広告が表示される場所やフォーマットにあります。違いを見ていきましょう。
P-MAX | 通常のキャンペーン | |
広告が表示される場所 | ・ショッピングタブや画像検索などほとんどのGoogle広告チャネル | ・ショッピングタブや検索結果ページなど特定の広告チャネルのみ |
広告フォーマット | ・ショッピング広告
・ディスプレイ広告 ・テキスト広告 ・YouTube広告など |
・ショッピング広告
・ローカル在庫広告 |
料金 | ・キャンペーンの成果に対してのみ課金する設定もある | ・クリック単価制 |
P-MAXは通常のクリック課金(CPC)や目標コンバージョン単価(tCPA)、目標広告費用対効果(tROAS)も設定できます。
上記の他、特定のオーディエンスに広告を配信できる「オーディエンス ターゲティング」やAI機能の有無などにも違いがあります。
P-MAXを導入する際に注意すべきこと
P-MAXでは、設定した予算と目標に基づいて自動で入札の調整が行われます。広告主が意図的に細かな調整を行うことはできません。
また機械学習を用いて広告の最適化を行うため、1ヶ月程度の短い期間の広告配信には向いていないのも注意点といえます。
機械学習で成果を出すには、少なくとも4〜6週間程度かかる点に留意しておきましょう。期間限定のスポット配信をしたい場合に、P-MAXを利用するのはおすすめできません。長期での配信の場合も、機械学習期間中に設定を触りすぎないよう注意してください。
Googleショッピング広告のメリット
Googleショッピング広告を利用するメリットは、主に下記があげられます。
- リスティング広告より上部に表示される
- クリック単価が安い
- ECサイトの詳細ページに誘導できる
- 無料掲載枠がある
メリットを詳しく見ていきましょう。
リスティング広告より上部に表示される
Googleショッピング広告は、リスティング広告よりも上部に表示されるため、より目立つ場所でユーザーへ訴求ができます。
また、ショッピング広告は商品画像やサイズ、カラーなど商品の詳細が表示されるのもメリットです。
スマホやパソコンともに広告の表示面積が広いため、より効果的にユーザーへアプローチできます。
クリック単価が安い
Googleショッピング広告は、ユーザーがクリックした分だけに費用が発生します。クリック単価はオークション形式で、1円から入札できます。
Googleショッピング広告のクリック単価は、リスティングやディスプレイ広告よりは安くなる可能性が高くなっています。
ECサイトの詳細ページに誘導できる
ECサイトの詳細ページに直接誘導できるのもメリットです。
リスティング広告は、個々の商品ページに直接リンクを張ることが難しく、ECサイトのトップページに遷移するのが一般的ですが、Googleショッピング広告は、広告ページから直接ECサイトの詳細ページに遷移するため、コンバージョンにつなげやすいと言えるでしょう。
ユーザーが欲しい情報に辿り着くのに時間がかかり離脱される可能性が高い点も踏まえると、ショッピング広告は効果的な広告だといえます。
無料掲載枠がある
Googleショッピング広告は、無料掲載枠があるのもメリットです。Google検索のショッピングタブを中心に、Google画像検索やGoogle Discoverなどにも表示されます。
ただし、無料枠は広告を配信できる範囲に制限があります。Googleショッピング広告の無料枠を利用する際は、無料広告よりも有料広告が優先的に表示される点に留意しておきましょう。
Googleショッピング広告のデメリット
多くのメリットがあるGoogleショッピング広告ですが、下記のようなデメリットもあります。
- 他の広告と比べると準備に時間がかかる
- キーワードごとに入札調整できない
メリットだけでなくデメリットも理解しておきましょう。
他の広告と比べると準備に手間がかかる
Googleショッピングは、リスティング広告など他の広告と比べると準備に時間がかかる点がデメリットです。Googleショッピング広告では、フィードと呼ばれる商品情報を詳しく記載しなくてはなりません。
商品の説明文や価格、サイズなどを細かく入力しなくてはならないため、それ相応の時間が必要になる可能性があります。
さらに商品情報に変更があった場合は、定期的にフィードを更新しなくてはならないため、手間がかかってしまいます。
キーワードごとに入札調整できない
Googleショッピング広告は、キーワードの設定ができません。商品情報(フィード)と商品ページをGoogleが解析し、商品にマッチしていると判断されたキーワードで広告が配信されます。
ただし、広告を出稿させたくないキーワードを指定することは可能です。キャンペーンの優先度を設定することでも入札調整が可能になりますので、検索語句や購入に至っているキーワードを踏まえた上で、キャンペーンやアカウントの構成を検討することをおすすめします。
Googleショッピング広告が効果的な業界
Googleショッピング広告は、画像のように他広告と比較すると、業種問わず対応しやすい傾向にあります。
特に商品の画像やサイズ、価格などの情報が重要な商品に向いているともいえます。
ECサイトの集客方法が気になる方は、以下のページも合わせてご覧ください。
Googleショッピング広告の始め方の手順
Googleショッピング広告を始める流れは下記の通りです。
- Google Marchant Centerのアカウントを作成
- Google広告とアカウント連携
- 商品情報を登録
- 管理画面からキャンペーンを作成
それぞれの工程を紹介します。
① Google Merchant Centerのアカウントを作成
Googleショッピング広告を出稿するには、「Google Merchant Center」のアカウントが必要です。
Googleアカウントを用いて、店舗情報や所在地、ECサイトのリンクなどの初期情報を入力することで登録できます。
② Google広告とアカウント連携
Google Merchant Centerの管理画面からGoogle広告との連携を行います。管理画面の右上にある歯車マークをクリックし、下記の流れで連携が可能です。
- 設定とツールを開きアプリとサービスを選択
- サービスを追加を選択
- 自身のGoogleアカウントを選択またはGoogle広告アカウントのIDを入力
- リンクを選択
リンクを選択すれば、アカウント連携は完了します。
③ 商品情報を登録
アカウント連携完了後は、Googleショッピング広告に掲載したい商品の情報を登録します。商品情報を管理画面からひとつずつ入力するか、スプレッドシートに入力して一括で入力する2つの方法があります。
商品情報には、入力が必須な項目と任意項目がありますが、より購買意欲の高いユーザーにアプローチするため、任意項目も入力するのがおすすめです。
④ 管理画面からキャンペーンを作成
商品情報を入力した後は、GoogleアカウントでGoogle広告の管理画面にアクセスします。
「新しいキャンペーンを作成」→「キャンペーンタイプ:ショッピング」を選択し、広告の設定を行いましょう。
広告の詳細設定後「キャンペーンを開始」することで、広告が出稿されます。
futureshopでは簡単にGoogleショッピング広告を出稿できます
futureshopでは、簡単にGoogleショッピング広告を出稿できます。
futureshopにて商品登録を行い「Google広告™」と連携申請をするだけで出稿可能です。Google広告™と連携することで、Merchant Centerへ1日1回商品データが送信されます。こまめにデータを送信する必要がないのがメリットです。
またアクセス解析「Google Analytics™」に標準対応しているため、Googleショッピングの効果測定もできます。futureshopでGoogleショッピング広告を利用する方法を詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。
まとめ
Googleショッピング広告は、検索結果の上位に画像付きで商品情報を掲載できる広告です。
リスティング広告よりも目立つ部分に表示できるうえに、個々の商品ページへの誘導がしやすく適切なのがメリットです。一方で他の広告と比べると、出稿に手間がかかったり、キーワードごとの設定ができなかったりする点はデメリットといえます。
ECサイトの広告や売り上げ向上に関する施策などを知りたい方は、futureshopの下記ページもあわせてご覧ください。