食品ECに必要な機能とは?メリットや課題もわかりやすく解説!
- 2025.01.282025.01.28
近年では、誰でもECサイトを立ち上げられるようなプラットフォームが充実し始めました。さらに新型コロナウイルスの影響もあり、アパレルやコスメ以外に食品を扱うECサイトも増加しています。
本記事では、食品ECについて詳しく紹介します。
食品ECに必要な機能やメリット、デメリットなどを詳しく解説しておりますので、食品ECの立ち上げを検討している方、サイトのリニューアルを検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
食品ECサイトに必要な機能
食品ECを運営するにあたって、どのような機能が必要なのかと考えている方もいるのではないでしょうか。食品ECでは、主に下記のような機能が必要です。
- 三温度帯に対応した配送機能
- まとめ買い(バンドル販売)
- 定期購入機能
- ソーシャルギフト
- ラッピングやメッセージカード
三温度帯に対応した配送機能は、食品ECならではの機能です。それぞれの機能を詳しく解説していきます。
1. 三温度帯に対応した配送機能
食品ECは、三温度帯に対応した配送機能が必要です。三温度帯とは、常温便・冷蔵便・冷凍便を指します。呼称は統一されているわけではありませんが、それぞれの温度帯は下記の通りです。
- 常温(10~15℃または20℃)
- 冷蔵(5~マイナス5℃)
- 冷凍(マイナス15℃以下)
futureshopでは、異なる温度帯の商品でも同梱扱いで送料計算を行えます。三温度帯配送を詳しく知りたい方は、下記ページも合わせてご覧ください。
2. まとめ買い(バンドル販売)
お米や加工食品などは、まとめ買い(バンドル販売)をしてストックしておきたいと考えている人も多いため、まとめ買い機能を導入しておくのがおすすめです。まとめ買い機能は、複数の商品をまとめて購入することで通常価格よりも安く購入できるのがメリットといえます。
まとめ買い機能を導入するかの判断ポイントは、定期的に消費するような食品を扱っているかです。ただまとめ買いに対応するのではなく、まとめ買いは単品購入よりも価格を安く設定すると、より顧客の購買意欲を促進できます。まとめ買い機能の導入だけでなく、価格設定にも意識を向けてみましょう。
3. 定期購入機能
リピーターを獲得したい場合は、定期購入機能の導入も検討しましょう。定期購入とは、ユーザーが希望する商品を1ヶ月や2ヶ月など一定の期間で配送する販売方法です。例えば、お米や飲料水などの消耗品は、定期購入にすると買い忘れを防げたり、わざわざ買いに行ったりする手間を防げるのがメリットです。
さらに定期購入による割引設定を設けると、よりリピーターを獲得しやすくなります。定期購入の回数ごとに割引率を高めるなどして、ユーザーのニーズを満たせる定期購入機能を導入しましょう。
4. ソーシャルギフト
近年では、SNSを活用したギフト機能「ソーシャルギフト」を導入するECサイトも増えています。代表的なソーシャルギフトとしては、「LINEギフト」が挙げられます。
SNSを通してギフトを送れるため、相手の住所や本名などを知らなくても手軽にギフトを送れるのがメリットです。
5. ラッピングやメッセージカード
ラッピングやメッセージカードも食品ECに必要な機能の1つです。包装紙やのしの有無、水引などを選択できる機能を導入すると、お歳暮やお中元などで食品を送りたいユーザーのニーズを満たせます。
メッセージは定型文から選択またはオリジナルで作成できるようにすると、よりユーザーの満足度が高まります。他にも包装紙や水引の種類なども選べるとよいでしょう。
食品ECの成功事例紹介
ここでは食品ECサイトの成功事例を3つ紹介します。食品ECサイトの立ち上げを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
熊本馬刺しドットコム|馬刺し通販売上No.1
熊本馬刺しドットコム様は、馬刺しや馬肉など九州の食品を販売しているネットショップです。ECサイトを運営していく中で、馬刺しを販売する競合他社が増え、差別化を図るためセグメント配信が必要となりました。(セグメント配信:特定の条件でグループ化したターゲットに情報を発信するマーケティング手法)
しかし、分析ツールの導入は、オーバースペックでコストが合わなかったり、管理が複雑になったりする点から導入に踏み切れない状態でした。
そのようなタイミングでfutureshopに「レポート・分析機能」が搭載されたことで、広告媒体の選定やクリエイティブ改善のヒントを確認しながらマーケティングに活用しやすくなりました。
さらにLPをECサイトとは別のサーバで運用したところ、LPの表示スピードが上がって離脱や直帰が減り、CVRも向上しています。CVRの向上には、キャッチコピーの刷新も大きく関わっています。
熊本馬刺しドットコム様の成功事例を詳しく知りたい方は、下記ページも合わせてご覧ください。
永楽屋|新規集客数4倍、会員登録数18倍
永楽屋様は、京都を拠点にして京佃煮・京菓子などの販売を行っています。元々Googleのリスティング広告を運用していたものの、キーワード設定や利用方法を上手く理解できずに悩んでいました。
そこで2020年9月にオンラインショップをfutureshopでリニューアルを行い、EC向けのGoogle広告を自動で運用する「EC Booster」を導入。その結果、月間のアクセス数が5,000件ほどから6,500件に増加しました。現在は10,000/月間 は必ず超えるようになるなど、大きな効果を実感しています。
さらにfutureshopの契約を「futureshop omni-channel」に切り替え、オムニチャネル化も行っています。会員制度やアンケート機能などを活用し、新規顧客数やリピーター増加などの結果を得ています。
永楽屋様の成功事例を詳しく知りたい方は、下記ページも合わせてご覧ください。
伍魚福|CRMを活用してリピート売上1.2倍
伍魚福様は、全国各地の伝統的な酒の肴や高級珍味を販売しています。もともと顧客に向けたメルマガ配信を行ってはいたものの、配信ペースが月に1回などメルマガに力を入れられない状態でした。
そこでEC・通販の引き上げ特化型メール配信システム「LTV-Lab for futureshop」を導入したところ、リピート売上が1.2倍になりました。分析機能によって感覚で図っていた数値が明確になり、より効果的なマーケティング施策を行えるようになっています。
伍魚福様の成功事例を詳しく知りたい方は、下記ページも合わせてご覧ください。
食品ECは3種類ある
食品ECは、主に一般的な食品ECサイト・ネットスーパー・定期配送の3種類があります。
一般的なECサイトは、生鮮食品や加工品、飲料などの販売を行っています。ネットスーパーも、生鮮食品や加工品などを扱っている点は共通していますが、インターネット上で注文された商品を自宅まで配送する形式かどうかが、他の食品ECとの大きな違いです。
他にも顧客から定額支払を受け、定期的に食品を配送する定期配送専門の食品ECサイトもあります。
食品ECでよくある課題
食品ECでよくある課題として挙げられるのが、産直系のECサイトの運用フロー構築です。
一般的な食品ECは、注文が入ると自社や外部倉庫から発送指示を出します。しかし産直系は、直産のため商品によって発送場所が異なります。
受注連絡は自社に届きますが、発送のためには都度発送先へと連携を取らなくてはなりません。離島など場所によっては送料計算や到着までの日数がかかるなど、管理が煩雑になる可能性があります。
このような課題を解決するために、futureshopでは「ECコネクター®」というクラウドサービスを導入しています。なかでも「産直くん」は、受注や出荷など複雑になりやすい作業を一元管理できる便利な管理システムです。産直系の食品ECを検討している方は、下記ページも合わせてご覧ください。
食品ECサイトのメリット
食品ECサイトは実店舗とは異なるメリットがあります。メリットは下記があげられます。
- 販路拡大を期待できる
- 商品の魅力を伝えやすい
- 365日24時間販売できる
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
販路拡大を期待できる
1つ目のメリットは、販路拡大を期待できる点です。店舗型のビジネスは、近隣に住んでいる人など商圏が限定されやすい傾向にあります。SNSやテレビなどで話題になったとしても、店舗に足を運べなければユーザーは購入できません。
しかしECサイトであれば、遠方に住んでいても手軽に商品を購入できます。店舗側は、地域の制限なく全国のユーザーに販路拡大することを期待できます。
食品の歴史や流通ルートなど、詳細な魅力を伝えやすい
ECサイトでは、商品の魅力を伝えやすいのもメリットの1つです。店舗では商品を手にとって確認できるのが魅力ですが、商品1つひとつの魅力を詳しく伝えるのは難しい傾向にあります。ECサイトであれば売り場スペースの制限がないので、商品ページに生産者の思いや魅力、情報などを詳しく記載できます。生産地や商品へのこだわりなどを写真や動画を活用しながら掲載すれば、実際に手に取れないデメリットも軽減できるでしょう。
365日24時間販売できる
ECサイトは365日24時間販売できます。店舗型は営業時間内のみの販売となるため、営業時間内に来店できない方からすると不便に感じやすいでしょう。しかしECサイトであれば営業時間が存在しないため、好きなタイミングで買い物できます。
食品ECサイトのデメリットや課題
多くのメリットがある食品ECサイトですが、下記のようなデメリットや課題もあります。
- 商品を実際に手にとって確認できない
- 他の分野に比べると利益が出にくい
メリットだけでなくデメリットも理解しておきましょう。
商品を手に取って確認できない
食品ECは実店舗のように商品を手に取って確認できないのがデメリットとしてあげられます。特に生鮮食品は手に取って確認したい人も多いため、ECサイトでの購入は躊躇する人も一定数いると考えられます。
画像や商品情報を充実させたり、ユーザーからのレビュー機能を実装したりすることで、商品を手に取れないデメリットを軽減できるでしょう。
他の分野に比べると利益が出にくい
他の分野に比べると利益が出にくいのも食品ECのデメリットです。特に家電や家具などと比べると、食品は商品単価が低い傾向にあります。さらに商品は鮮度を保つための保存方法や発送方法などにコストがかかります。コストがかかる割に客単価は低いため、資金繰りにも注意が必要です。
futureshopは食品ECに必要な機能が充実しています
食品ECの立ち上げを検討している方は、futureshopにご相談ください。futureshopは食品ECに必要な機能を多く提供しています。
- デザイン・構築機能
- マーケティング支援機能
- コンテンツ制作機能
それぞれの機能について見ていきましょう。
ブランドイメージを表現できるデザイン・構築機能
futureshopではブランドイメージを表現できるデザイン・構築機能が用意されています。独自開発したCMS機能「commerce creator(コマースクリエイター)」は、プログラミング知識がない方でも簡単にイベント告知やバナー差し替え、文言変更などのサイト改善ができるようになっています。
他にも下記のデザイン・構築機能があります。
- commerce creator
- デザイン機能
- 商品グループ
- 商品ページ
- レコメンド機能
実店舗の接客に代わる「レコメンド機能」や、ブランドごと・カテゴリーごとに商品グループページの独自デザインが可能な「商品グループ」など様々な機能があります。それぞれの機能を詳しく知りたい方は、下記ページも合わせてご覧ください。
リピート購入につなげるマーケティング支援機能
リピーター獲得や顧客のファン化を促進するマーケティング機能も充実しています。「会員機能」や「ポイント機能」によって次回購入を促し「クレジットカード番号保持」を利用すれば面倒な入力作業によるカゴ落ちを防げます。
他にもマーケティング支援機能は下記が提供されています。
- サンプル販売機能
- 商品管理
- 商品検索
- 会員機能
- ポイント機能
- クレジットカード番号保持
- メールマガジン機能
- LINE連携オプション
- クーポン発行機能
- バンドル販売機能
- 予約販売機能
- 定期購入・頒布会オプション
お米や加工食品などの販売をしている場合は「定期購入・頒布会オプション」を導入すると、顧客の満足度向上が期待できます。それぞれの機能を詳しく知りたい方は、下記ページも合わせてご覧ください。
SEOにも効くコンテンツ制作機能
顧客のファン化を促進できるコンテンツ制作機能も備わっています。「レビュー機能」では商品を購入した顧客からのリアルな声を掲載できるため、良いレビューが集まれば自然と新規顧客からの購入も増加します。実際に商品を手に取れないデメリットをカバーするのにも、レビュー機能は有効です。
他にもコンテンツ制作機能には「CMSサーバー(VPS)オプション」が用意されています。独自ドメインの配下に店舗ブログやレシピブログなどを掲載できるようになります。検索エンジンの上位にサイトを表示させるSEO効果も期待できるのが特徴です。
まとめ
食品ECは、三温度帯配送やまとめ買いなど独自の機能を導入する必要があります。取り扱っている商品によっては、ギフト機能や定期購入などの機能の実装も検討しましょう。
また食品ECは、居住地域問わず商品を購入できたり、営業時間にとらわれなかったりなどのメリットがあります。一方で実際に商品を手に取れなかったり、単価が低かったりなどのデメリットもあるため、食品ECの導入を考えている方は、慎重に検討しましょう。