InstagramをECに活用!連携して成果が上がる、お店のインスタ「プロフィール」7つのポイント

InstagramをEC事業に活用するノウハウを解説するシリーズvol1 「インスタプロフィール」EC・ネットショップ運営お役立ち資料ダウンロードInstagramをEC事業に活用するノウハウを解説する連載の第1弾。
Instagramの運用の成果が上がる「プロフィール」の作り方を解説します。

Instagramを運用するうえで、「プロフィール」の内容はとても重要です。

アイコンやユーザーネーム(ID)、自己紹介文、公式ハッシュタグなどを改善することで、投稿コンテンツのリーチ数や、アカウントのフォロワー数などが増えることも珍しくありません。
アカウント運用の成果が上がる「プロフィール」を作る7つのポイントについて、事例を交えて解説します。

まずは「ビジネスアカウント」設定を行う

InstagramをECに活用するには、ビジネスアカウントの設定を行うことが必要です。

ビジネスアカウントは広告運用、ショップ機能、プロフィールの詳細設定、ユーザーインサイトの分析など、さまざまな機能を利用できます。

Instagramアカウントのデフォルト設定は個人用なので、まだ切り替えていないEC事業者さまは、まずはビジネスアカウントの設定を行ってください。ビジネスアカウントの設定方法はInstagram公式サイトに掲載されています。

▼ビジネスアカウントの設定方法(Instagram公式サイト)

「ma&me Latte(マーアンドミー ラッテ)」の公式アカウントの画像
「ma&me Latte(マーアンドミー ラッテ)」の公式アカウント。ビジネスアカウントの設定を行うと、広告運用、ショップ機能、プロフィールの詳細設定、ユーザーインサイトの分析など、ビジネスに役立つさまざまな機能を利用できる
※画像出典 ma&me Latte Instagram 公式アカウント

ビジネスアカウントで使える機能

プロフィールの詳細設定
プロフィールに問い合わせ情報(メッセージ、メール、電話番号など)を掲載できます。ECサイトに直接飛べるボタンや、記事投稿一覧などを表示することも可能です。
広告運用
Instagramアカウントの管理画面でInstagram広告を運用できます。
ショップ機能
Instagram上でECサイトの商品を紹介し、ユーザーをECサイトの商品ページに直接飛ばすことができます。
ユーザーインサイトの分析
リーチ数、クリック数、エンゲージメント、フォロワーの年齢層、フォロワーの地域分布などを分析できます。
投稿の予約機能
Facebookクリエイタースタジオを介して、Instagramに投稿するコンテンツの投稿日時を予約できます。
閲覧制限
酒類を扱っている企業が20歳未満のユーザーに閲覧制限をかけるなど、コンテンツの閲覧条件を設定できます。

「プロフィール」を設定する7つのポイント

ビジネスアカウントの「プロフィール」は、フォロワーやリーチ数を増やすうえで重要な役割を果たします。
すぐに実行できる7つのポイントについて、事例を踏まえて解説します。

【1】 アカウントの「アイコン」

Instagramアカウントのアイコンは丸形で表示されます。アイコンに使う画像が正方形や長方形の場合、丸型に切り取られて表示されるため注意してください。

縁(枠線)があるブランドロゴなどを使用するときは、画像に余白を足してから投稿するなど工夫が必要です。また、画像サイズは 300px ✕ 300px 以上が推奨されています。


【NG例】縁(枠線)があるブランドロゴは切れてしまうことがあるため注意が必要。
※画像出典 FILA Japan 公式アカウント

アイコンに記載されている文字が読める大きさになっているか確認しましょうInstagramの利用者の多くはスマートフォンで投稿や閲覧を行うため、文字が小さいと読みにくい場合があります。

【2】アカウントの「ユーザーネーム(ID)」

アカウントを識別するためのIDである「ユーザーネーム」は、英数字と一部の記号(アンダーバーとトッド)を使用できます。他のユーザーが使用しているユーザーネームは登録できません。

ユーザーネームは、できるだけ短く読みやすい文字列で、かつ、消費者がよく使いそうな言葉を使いましょう。

例えば、ユーザーネームと店舗名を同じ読み方にすると、お店のアカウントであることが消費者に分かりやすくなります。また、ユーザーがInstagram内で店舗名を検索したときにアカウントがヒットしやすくなります。店舗名はユーザーネームの冒頭に入れたほうが検索には有利です。

また、店舗名と組み合わせるキーワードとして、商品カテゴリの一般名称や実店舗の所在地(地名)を使うのも良いでしょう。


ユーザーネームは短く、消費者に分かりやすい言葉を使うのがポイント
※画像出典 ドン・キホーテ公式アカウント
所在地と店舗名と組み合わせたユーザーネーム
※画像出典 銀座「月と花」 公式アカウント

ユーザーネームを変更するときの注意点

ユーザーネームは変更できますが、頻繁に変えるとフォロワーが困惑します。特に、アカウントに公式マークがついていない場合、フォロワーはどれが公式アカウントなのか分からなくなる可能性があります。

また、ユーザーネームを変えるとアカウントのURLが変わるため、フォロワーが過去にタグ付けしたコンテンツがリンク切れになるので、アカウントへの流入が減少する可能性があるので注意しましょう。
なお、リンクが切れるのはキャプション(文章)内のタグのみで、写真に付けられたタグはそのまま利用できます。

【3】アカウントの「名前」

ユーザーネームとは別に、アカウントの「名前」を漢字や平仮名、カタカナで設定することができます。前は長すぎず、読みやすい文字列にしてください。店舗名や企業名、ブランド名などを設定すると良いでしょう。
また、名前に「公式」の文字を入れると、ブランドやネットショップの公式アカウントであることが分かりやすくなります。

なお、アカウントの名前は変更することができますが、14日以内に変更できる回数は2回までなので注意してください。

【4】検索対策を意識する

名前を決める際は、検索対策を意識することが重要です。

ユーザーがInstagram内で検索するときに使う単語を名前に盛り込むと、アカウントがヒットしやすくなります。Instagram上でフォロワーから呼ばれたい愛称を名前に設定すると良いでしょう。

Instagramの公式サイトにも「周りから知られている名前(氏名、ニックネーム、ビジネス名)を使用すると、他の人があなたのアカウントを見つけやすくなります。」と記載されています。

なお、名前とユーザーネームが同じだと検索でよりヒットしやすくなります。そして、英語と日本語で併記していると、英語と日本語での検索に対応できます。

ユーザーネームと同じ文字列を名前に使い、さらに、英語と日本語で併記しておくと検索対策に有利
※画像出典 渋谷スカイ 公式アカウント

【5】自己紹介

プロフィールに自己紹介文を150文字以内で記載できます。

自己紹介が長い文章だと読みにくいため、箇条書きのように記載すると良いでしょう。できるだけ短く、わかりやすい言葉を使ってください。絵文字は必要に応じて使っても良いですが、使いすぎると読みにくくなるため注意が必要です。

公式ハッシュタグの知名度を上げために、自己紹介の中にハッシュタグを記載しておくことも重要です。
多くのユーザーが公式ハッシュタグをフォローしてくれれば、コンテンツ経由でプロフィールへの流入数が増える効果が期待できます。

自己紹介はできるだけ短く簡潔に、箇条書きのように記載すると良い。公式ハッシュタグを貼ることも大切。
※画像出典 GU(ジーユー) 公式アカウント

複数のInstagramアカウントを運用している企業は、サブアカウントや別アカウントを自己紹介に貼っておくと、他のアカウントの認知度アップにつながります。

DMに返答できない場合は「※メール・DMからの応答は致しかねます」と記載しておくと、ユーザーからのクレームを避けられます。


「※メール・DMからの応答は致しかねます」と記載しているアカウントもある
※画像出典 BEAMS 公式アカウント

【6】公式ハッシュタグ

Instagramアカウントを運用するうえで、公式ハッシュタグを活用することは欠かせません。

ハッシュタグ検索を行うユーザーの心理を考え、検索されやすいキーワードを公式ハッシュタグに設定することが大切です。

検索ボリュームが多いビッグワードは、Instagram上に投稿されたコンテンツの数も多いため、公式ハッシュタグが他の投稿に埋もれてしまう可能性があります。

ビッグワードだけを使っていると、ユーザーからコンテンツを見つけてもらえず、アカウントのフォロワー数が伸びない要因になります。公式ハッシュタグを決める際は、ビッグワード、ミドルワード、スモールワードを組み合わせて検索にヒットしやすいキーワードを選びましょう。

  • ビッグワード→ #スニーカー #カフェ など
  • ミドルワード→ #渋谷焼肉 #プチプラファッション など
  • スモールワード→ #ユニクロコーデ #リーボッククラシック など
HISが運営している「tabi_jyo」は、「#タビジョ」のハッシュタグを使って旅行好きの女性のコミュニティを創出している
※画像出典 タビジョ 公式アカウント

検索されやすい単語を使う

公式ハッシュタグを決める際に重要なことは、ユーザーが検索で使うキーワードを調べること。
Google 広告のキーワードプランナーなどを使い、検索ボリュームを調べてキーワードを選びましょう。

「検索する人」と「コンテンツを投稿する人」では、使う単語の傾向が異なる場合があります。
公式ハッシュタグを決める際は、「検索する人」が使うキーワードを選ぶと効果的です。

例えば、Instagram内で「軽井沢 旅行」と検索すると6万件以降のコンテンツがヒットします。一方、同じような意味の言葉で「軽井沢 観光」と検索するとヒット数は1万7000件でした。

しかし、Google広告のキーワードプランナーなどを使って検索ボリュームを調べると、「観光」いうキーワードは「旅行」の2倍以上使われています。
つまり、軽井沢への旅行を計画しているユーザーは「観光」で検索することが多いということです。

Instagram上の投稿数が多いハッシュタグだからと言って、検索ボリュームが多いとは限りません。検索ユーザーの心理を踏まえてハッシュタグを考えてください。

【7】外部サイトのURL

プロフィールには任意のURLを1つ設定できます。URLはできるだけ短くすることが重要です。

長いURLは見た目がスマートではありません。URLが長い場合や、複数の飛び先を設定したい場合は、リンクをまとめることができるサービス「linktree(リンクツリー)」を使うのがオススメです。


リンクツリーを使ってURLを掲載しているアカウントもある
※画像出典 YARD furniture 公式アカウント

「ハイライト」にURLを残す

プロフィールに設定できるURLは1つだけですが、複数のURLをユーザーに紹介したい場合は、ストーリーズに投稿したコンテンツにURLを貼り、「ハイライト」機能を使ってその投稿がプロフィールに残るようにする方法があります。
ただし、「ハイライト」はフォロワー数1万人以上のアカウントしか利用できません。

応用編

応用編として、

・ サブアカウント・別アカウントの使い分け
・ ハイライトのカバー写真

こちらのポイントを解説します。これまでに紹介した6つの施策に加え、応用編の施策を取り入れると他社と差別化できます。

サブアカウント・別アカウントの使い分け

メインのInstagramアカウントの他にサブアカウントなどを運用している場合は、それらのアカウントを「@〜〜」の形でプロフィールに記載することができます。

複数のアカウントを運用することで、多くのユーザーにリーチできるメリットがありますが、一方で、複数のアカウントがあると「どれが公式アカウントなのか」「アカウントにどのような違いがあるのか」が分かりにくくなる可能性があります。

複数のアカウントを運用する場合は、アカウントの内容が分かりやすいユーザーネームや名前を設定しましょう。

ユーザーネームを「〜women_officiai」「〜kids_officiai」「〜any_officiai」で使い分けている
※画像出典 SHIPS 公式アカウント

写真を工夫しておしゃれなアカウントにする

写真のフィルター機能を活用し、写真のテーマに統一感を持たせるとアカウントの印象が良くなります。

また、ストーリーズのハイライトを作ると、1枚目の写真がカバー写真としてデフォルトで設定されますが、カバー写真を変え、他のハイライトとの統一感を出すとプロフィール画面が綺麗に見えます。ブランドイメージに合わせてアカウントの写真を工夫してください。

まとめ

プロフィールの内容を改善した結果、アカウントのフォロワー数や流入数を大幅に増やすことができた事例はたくさんあります。

今回解説した施策は、その中でも特に重要な項目です。
意外と見落としていることがあるかもしれませんので、すでにInstagramアカウントを運用しているEC事業者さまは、自社のアカウントのプロフィール欄をあらためて確認してください。

本連載では第2回以降、Instagramのショップ機能の使い方や、フォロワーを増やす施策などを解説する予定です。

※本記事は株式会社トリドリさまに寄稿いただきました。

▼Instagram 関連記事はこちらから

ECで売れるInstagram活用法!集客施策やインフルエンサーマーケティングを徹底解説【セミナーレポート】

2021-04-14

Instagramが実現する「発見型コマース」とは?ショップ機能の活用法を解説

2021-04-16
企業インスタグラムの成功法則とは? 基本設定からインフルエンサー活用まで、ECショップが押さえるべき運用テクニック記事を読む!

企業インスタグラムの成功法則とは? 基本設定からインフルエンサー活用まで、ECショップが押さえるべき運用テクニック

2020-07-29