【ECセミナーレポート】D2Cブランドをつくるワークショップ開催!商品開発から売り方まで学ぶ充実の3日間
- 2022.01.062023.10.31
株式会社フューチャーショップが大切にしてきたその思いを具現化する新たな取り組みとして、「3日間でD2Cの基礎を学ぶ アクセラレータープログラム(以下、D2Cアクセラレータープログラム)」を2021年11月に開催しました。D2Cブランドの立ち上げ・拡大支援を手がけている株式会社デジサーチアンドアドバタイジングとの共同開催です。
3日間にわたるプログラムの目的は、D2Cブランドのつくり方を学んだうえで、新商品のコンセプトを具体化すること。参加者の皆さまは座学とワークショップを通じて、コンセプトワークの進め方やキャッチコピーの作り方、ECサイトでの売り方まで、D2Cに必要な知識とスキルの習得を目指しました。
最終日には、参加者全員が商品企画のプレゼンテーションを実施。一部の企業さまに対しては、弊社グループも出資している投資ファンドが出資を打診するなど、資金面からもブランド立ち上げをサポートしました。
物づくりやEC事業を手がけている17社が本気で商品開発に向き合ったD2Cアクセラレータープログラムをレポートします。
座学とワークショップを組み合わせた3日間(11月10日、16日、26日)のプログラム
目次
座学とワークショップで商品開発を学ぶ3日間
D2Cアクセラレータープログラムに参加したのは、アパレル、食品、革製品、雑貨、美容健康商材、出版、電子タバコ、DIYなど、さまざまな業種業態の17社です。自社工場を所有している企業さまや、OEMで商品を調達している企業さまのほか、現在は仕入れ販売が中心ですが「オリジナル商品を開発したい」という目的で参加した方もいらっしゃいました。
座学では「D2CとECの違い」や「日本におけるD2Cの現状」といった基礎知識を解説。また、引きのある商品名や、記憶に残るコピーを作るメソッドなど、商品開発における実践的なノウハウをワークショップ形式で学んでいただきました。
D2Cの基礎知識について実例を交えて解説
商品コンセプトやキャッチコピーなどを考えるワークショップ。株式会社デジサーチアンドアドバタイジングのスタッフさん(立っている方々)が参加者の皆さまをサポートした
参加者さま同士で意見交換やフィードバックを実施。他者の視点を取り入れることで、1人では思いつかないアイデアが生まれることも
【D2Cアクセラレータープログラムの主な内容】
【座学】
- D2CとECの違い、日本におけるD2Cの現状を知る
- 引きのあるネーミングや、記憶に残るコピーを作る方法を学ぶ
- 商品開発におけるターゲティングを考える
- ECサイトの売れるページを作る方法を知る
- 商品のストーリーを伝える方法を学ぶ
- 売れる商品の共通点を探る
- 動画やSNSから逆算した商品開発とは
【ワークショップ】
- 商品名をたくさんつくる
- アジャイル的商品開発を体感する
- 文章力や表現力を確認するポテンシャルテスト
- 商品のストーリーを文字にする
- 商品紹介ページをつくる
【商品プレゼンテーション】
- 参加者全員が商品のプレゼンテーションを実施
最終日は参加者全員が商品のプレゼンテーションを実施
最終日(3日目)は参加者全員が、おのおのが考えた商品のプレゼンテーションを行いました。プレゼンテーションの時間は1人あたり3分間。1日目と2日目に学んだ成果を3分間にぶつけました。
新商品のアイデアを発表する参加者の皆さま
1人のプレゼンテーションが終わるごとに、プレゼンテーションを見た全員によるフィードバックを行いました。フィードバックの進め方は、会場にいる全員がそれぞれのパソコンからGoogleスプレッドシートにコメントを記入し、スプレッドシートの内容をリアルタイムで会場前方のスクリーンに表示するという方法。フィードバックの内容を全員で共有し、商品名やキャッチコピーのブラッシュアップをその場で行いました。
Googleスプレッドシートを使い、フィードバックのコメントを全員で共有。商品名やキャッチコピーのブラッシュアップを行なった。
資金面からもD2Cをサポート
D2Cアクセラレータープログラムでは、最終日のプレゼンテーションで一定の基準を満たした企業さまに対して、商品開発やプロモーションなどの資金提供を打診しました。
資金を提供するのは、株式会社デジサーチアンドアドバタイジングと、弊社の持ち株会社である株式会社コマースOneホールディングスが共同出資した「D2Cアクセラレーター有限責任組合」。資金提供の方法は企業の株式を取得するだけでなく、「1つの商品を作るための資金」を提供することも可能です。例えば、「パッケージをリニューアルしたい」「販促費を投じて売り上げを伸ばしたい」「新商品の販売サイトを作りたい」といった要望に対して出資します。
今回のアクセラレータープログラムにおいては、最終日の商品プレゼンテーションで審査基準を満たした5社に対して、商品開発の資金提供を打診させていただきました。
株式会社デジサーチアンドアドバタイジングはD2C支援のパイオニア
株式会社デジサーチアンドアドバタイジングは「D2C」という言葉がまだ使われていなかった2000年代前半から、オリジナル商品を直接消費者に販売するビジネスモデルによってスタートアップ企業を成長へと導いてきた企業です。
今回のD2Cアクセラレータープログラムでモデレーターを務めてくださったのは、株式会社デジサーチアンドアドバタイジングの代表取締役である黒越誠治さん。2000年の起業以来、一貫してD2Cブランドの立ち上げ・支援・デザインに携わり、数々のスタートアップ企業のブランド立ち上げを支援しています。その経験を存分に発揮し、巧みな進行で参加者の皆さんが学びやすい雰囲気を作ってくださいました。
モデレーターを務めた株式会社デジサーチアンドアドバタイジング 代表取締役 黒越 誠治(くろこし・せいじ) 氏(写真左)
参加した理由と終了後の感想
D2Cアクセラレータープログラムに参加した企業さまが、本プログラムに興味を持ってくださった理由や、3日間のプログラムに参加した後の感想の一部をご紹介します。
参加した理由(申込フォームに記入していただいた内容の抜粋)
- プログラムに参加することで、新商品を立ち上げる力を養いたい
- 新規事業への進出、新商品の開発を検討しているタイミングだった
- ターゲットがニッチな企画商品の売り方を研究したい
- D2Cのビジネスモデルを学び、新しい時代に合ったブランドを開発したい
- 商品開発に関する外部からの視点やフィードバックを求めている
- ヒット商品を狙って作れるようになりたい
参加後の感想(アンケートの一部を抜粋)
何かを考えているとき、1人で練ってしまうところがあるので、考えついたことはとりあえず書き出してみる、周りと共有するということが大事だと気づきました。スプレッドシートはとても有効に使えるなと感じ、部内に取り入れたいと思いました
ただ売るためでなく、商品に愛着を持ち、自信を持ってすすめることができる商品開発のプロセスを学べました
「商品のネーミング」「見ている人の心をゆさぶる言葉」「章立て」など、自分には足りないものが見えてきたので、何回もチャレンジして、ヒットメーカーに1年以内になります!
今回のセミナーで動画編集の事を勉強したので、自分でも取り組んでみたが、非常に楽しく編集する事ができ、SNSにもアップするきっかけになりました
誰でも人それぞれ、得意な才能ってあるんですね。そんな、いくつもの才能と出会うことができた3日間でした
プロセスエコノミーやストーリーなど新しい事に目が行きがちだが、まず、商品の何を伝えるかという一番大切な部分を忘れがちだったことに気付きました
D2Cはどんどんイメージを深化させ、そこで生み出された言葉がカスタマーにささるのだなと今回よくわかりました
集合知、多くの人で考えて意見を集約・発散を繰り返してキャッチコピーを作っていく方法は、とても参考になりました
社内で意見をくれる人が少なく(分業制のため)煮つまってしまうことも多かったが、色んな意見を頂けてよかった
私が見てきたネット通販とは別の世界があったんだという感想です
そもそもD2Cとは、ブランドとは、もの作りとはというのを本当の意味で分かっていなかったように思います。そこを少しでも知ることができて、前に進めた気がします
10年前にこちらのセミナーを受けたい、受けたかったと思えるぐらい、自分の中で大きな衝撃と転機になりました
どうやってプロダクトを考えていくのかが0から10までわかるような感じだった。商品開発などをしたことがない人でも、プログラムが終わった後には何かエッジの効いた物がつくれるようになると思う
参加者さまのアンケートは、株式会社デジサーチアンドアドバタイジングが書いたレポート記事で詳しくご紹介しています。こちらもぜひご覧ください。
「ノウハウ」「プラットフォーム」「資金」の3本柱で物づくりを支援
D2Cアクセラレータープログラムは、株式会社デジサーチアンドアドバタイジングが持つブランドの立ち上げ・育成のノウハウと、株式会社フューチャーショップのECサイト構築・運営ノウハウ、そして、D2Cアクセラレーター有限責任組合による資金提供という3つの要素を組み合わせることで、企業の物づくりやブランドづくりを支援する取り組みです
技術やアイデアを持っているのに、知識や資金がないために商品化を実現できない。そういった企業さまをサポートするため、D2Cアクセラレータープログラムは今後も継続的に実施する予定です。物づくりや販売に携わる企業さまが、ECを軸にD2C事業へと踏み出せる環境づくりをサポートしていきます。